紙 上 訓 練

f:id:koundo_clinic_VR:20191120155209p:plain康雲堂医院はインターネット上のヴァーチャル・クリニックであるf:id:koundo_clinic_VR:20191120154725p:plain

次は紙上訓練だ。あるいは机上訓練。

問題集はこれ。

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外来診療ドリル.診断&マネジメント力を鍛える200問(松村真司/矢吹拓編集)」(医学書院、4200円+税)

これは手強い。結構、内容が難しい。

(あえて一言加えるとすれば、診断に際する画像が提示されないのが残念だ。)

正解するには中級以上の診療能力が必要だ。それも全般的な総合力が要求される。

ふつう教科書は症候(症状)あるいは病態、診断名から詳細な解説や記載が始まる。

実際の患者の多くは複数の症状を持つことが多いし、年齢や性別で診断のプロセスが異なるのが通例だ。

現実に患者を目の前にした場合、教科書やマニュアルだけでは対応できないことのほうが多い。

結果としてただの風邪かもしれないし、風邪は万病の素、始めはただの風邪が実は重い病気のはじまりかもしれないし、はたまた全く違う病気のこともある。

複雑系への柔軟性が問われるのだ。

柔軟な診療には知識と判断力が要求される。

あるいは条件反射的なひらめきが必要だ。

それには日頃から感度を上げておかないとならない。

感度と特異度。真実はあとから判明する。

つねに後医は前医より名医である!

罵られないように、マニュアル、教科書、問題集は再教育の三大柱であることを忘れないようにしよう。

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昔取った杵柄をすっかり捨てて、初期研修にもどった気になって。

コツコツ、勉強部屋にこもって勉強しよう。

新しい酒は新しい袋に詰めよ!

この際だから勉強机も新調しよう。